一度は行きたい 世界遺産 仁和寺 World Heritage Site Ninnaji-Temple
一度は行きたい 世界遺産 仁和寺 歴史 World Heritage Site Ninnaji-Temple History

仁和寺は宇多天皇の父親に当たる光孝天皇の勅願により、886年頃から建てられはじめ、宇多天皇の代になって落成しました。完成時の年号をとって仁和寺と号されました。宇多天皇が出家後、西南にあった「室」と呼ばれる僧坊に入られたことから敬意を持って「御室」と呼ばれるようになりました。皇族とのゆかりが深く、皇族の師弟が多く入寺し、明治維新に至るまで皇族出身者が門跡(住職)を務めました。
応仁の乱では東軍の兵により伽藍(がらん)が焼失してしまいましたが、本尊の阿弥陀三尊像は難を免れました。一時期衰退しますが、徳川家光の支援により再建が始まりました。ちょうどこの時期は御所の再建の時期と重なったこともあり、御所の紫宸殿(現在の金堂)や清涼殿(現在の御影堂)が下賜(かし)され、1646年に伽藍(がらん)の再建が完了しました。
一度は行きたい 世界遺産 仁和寺 境内 World Heritage Site Ninnaji-Temple

九所明神(くしょみょうじん)は仁和寺を守護する神道の建物です。九所明神(くしょみょうじん)は仁和寺の鬼門(きもん)の方角に建っています。当時は仏教が主役で神道が脇役であったことを象徴しています。
二王門(におうもん)は高さ18.7メートル。門正面の左右には阿吽(あうん)の仁王像、後面には唐獅子像が安置されています。金堂には本尊の阿弥陀三尊像や四天王像や梵天像が安置されています。現存する最古の紫宸殿です。
境内は京都では珍しく左右対称の構図になっています。二王門(におうもん)を羅城門、金堂を御所と見たて、この二箇所を結ぶ道が朱雀大路(すざくおおじ)と見たてることで平安京にタイムスリップした気分になります。
一度は行きたい 世界遺産 仁和寺 みどころ World Heritage Site Ninnaji-Temple

仏教では仏へのお供えとして花が生けられるようになり、これが現在のいけばなの源流となっています。仁和寺は「御室流」といういけばなの流派の総本山です。
仁和寺は桜の名所としても有名です。与謝蕪村(よさぶそん)は「ねぶたさの 春は御室の 花よりぞ」という御室桜の歌を詠んでいます。
仁和寺の宿坊体験(一泊100万円、5名まで)が人気を集めています。寺の閉まる午後5時以降境内全部を貸切で利用することが出来、国内外の観光客から予約が殺到しているとのことです。
仁和寺は嵐電(らんでん)「御室仁和寺駅」から徒歩3分。バスの便もよく、竜安寺(りょうあんじ)や金閣寺等へのアクセスも良好です。桜の時期以外は混雑することなくゆっくりと観光できる穴場スポットのひとつです。
関連する投稿
- 一度は行きたい世界遺産 延暦寺 World Heritage Site Enryakuji Temple Mt.Hiei
- 一度は行きたい世界遺産 姫路城 所JAPANで紹介されました World Heritage Site Himeji Castle
- 一度は行きたい 京都 世界遺産 銀閣寺 美の巨人で紹介 Kyoto World Heritage Site Ginkakuji Temple
- 一度は行きたい 京都 世界遺産 清水寺 ブラタモリで紹介 kyoto World Heritage Site Kiyomizudera Temple
- 一度は行きたい 京都 世界遺産 平等院 Kyoto World Heritage site Byodoin Temple
現在の記事: 一度は行きたい 世界遺産 仁和寺 World Heritage Site Ninnaji-Temple